※記事後半に過去記事へのリンク

第6回日本伝道会議(JCE6)が9月27〜30日まで開催される。JCE6を目前に第5回日本伝道会議(JCE5)開催前後の記事、各会議の宣言文などをウェブサイト(Shttp://クリスチャン新聞.com/)上で公開(期間限定)した。また同サイトでは、JCE6の動向を追った記事を逐次公開している。7年前の姿、7年間の取り組みを振り返ることで、7年後を考える一助になるだろう。参加する、しないにかかわらず日本の福音宣教の共通の論点を確認し、JCE6の期間を過ごしたい。【クリスチャン新聞編集部】

74年「京都」以下歴代宣言も

1974年から8〜9年ごとに開催された日本伝道会議(JCE)は、各会議ごとに宣言を策定してきた。第1回日本伝道会議京都宣言(1974年)、第2回日本伝道会議京都宣言(19882年)、以下、塩原宣言(1991年)、沖縄宣言(2000年)、札幌宣言(2009年)が採択され、その期間の福音宣教の指針を示した。JCE6以降は継続性を見込み、常設の委員会を設けて、7年に1回開催となっている。

09年のJCE5(9月21〜24日、札幌で開催)関連記事は、主に①事前の動きについて報道した記事、②論点の連載、③開催報告記事、④事後報告だ。事前では08年の1年前集会から、09年の参加登録開始、第24回JEA総会などを紹介。JCE5の2か月前の7月12日号には、オピニオン「危機の時代に『和解の福音』を実現する」、直前では、特集「日本伝道会議目前−その意義を期待を語る」(8月30日号)が全体像を伝えた。

開催後第1報は、10月11日号。1面で主題講演、3面で、札幌宣言全文とオピニオン「札幌宣言の意義」、10面で子どもプロジェクトについて報告した。翌18日号にも3頁にわたり特集で報告。同号ではプロジェクトの1つとして実施された神学校教育アンケートの結果もレポートした。25日号では、11日号オピニオンへの異論、応答が掲載され、議論を深めた。子どもプロジェクトの後編も掲載した。

また連載「日本伝道会議の論点」は4月19日号より9月13日号までの期間に11回掲載された。JCE5で取り組まれた15プロジェクトにほぼ沿って、世界経済危機に発信できる倫理、ディアスポラ宣教協力、共生、ファミリーミニストリー、宣教における女性の働き、地方伝道、信徒活動、日本文化と宣教、社会・平和、青年、子どもというテーマでまとめられた。

JCE6に向けて 

JCE6に向けては、JCE5の論点を継承するため、日本福音同盟(JEA)宣教フォーラムが継続的に開催された。10年12月には、ローザンヌ運動による第3回世界宣教会議が開催され、11年3月には、東日本大震災が発生した。これらを受けて各宣教フォーラムでは、JCE5の論点を継承しつつ、被災地報告を盛り込み、ホーリステックな観点から支援と宣教について議論された。名古屋(10年9月)、青森(11年7月)、秋田(10月)、仙台(12年10月)、郡山(13年11月)、東京(14年9月)と続き、JCE6開催1年前の15年9月には関西宣教フォーラムin大阪が開催された。その間、12年には、JCE5の実として第1回日本青年伝道会議(NSD)が開かれ、その後もNSDセミナーが実施された。

本紙サイトでは主に、①開催地神戸、全体の動き、②関連団体との連携、③JCE6各プロジェクトについて分類した。  神戸では、開催地委員会が設立され、宣教協力のインフラ形成を目指し、JEA各委員会のテーマを地域で取り組む各「アナロギア委員会」を形成し、地域宣教協力のモデルケースつくりに取り組んでいる。牧師、教師層以外の参加も促すために、世代層別セミナーを実施した。7月12日号「別刷 日本伝道会議」では、JCE6運営に携わるメンバーらの座談会を掲載。JCE6主講師をローザンヌ神学作業グループ前委員長のクリス・ライト氏が務めるなど、ローザンヌ運動との関わりは深く、世界から日本を見る視点が語られた。会議には、討論グループ(コイノニア・グループ)を導入し、受け身の「聴講型」ではなく「参加型」とする。コイノニア・グループを支える奉仕者「コイノニア・サーバント」のセミナーも各地で実施された。

JCE6では、JCE5のプロジェクトを継承再編して新たな15プロジェクト(①福音、総合分野[②日本宣教170▼200、③宣教協力とそのインフラ造り、④教会の誠実さへの変革]、世界[⑤多元化社会、⑥国家、⑦環境、⑧災害、⑨家族と高齢化、⑩グローバリゼイション、可能性[⑪ビジネス、⑫開拓伝道、⑬地方伝道・共生、⑭青年、⑮子ども])が進行している。6月に開催された第31回JEA総会では、「コイノニア・グループ」の形式で、各プロジェクトの進捗と展望が発表された。
※以下、各項目をクリックすると、該当記事を含む紙面ページのファイル(PDF)が表示されます

◆各伝道会議宣言文
第1回日本伝道会議 京都宣言(1974)
第2回日本伝道会議 京都宣言(1982)
第3回日本伝道会議 塩原宣言(1991)
第4回日本伝道会議 沖縄宣言(2000)
第5回日本伝道会議 札幌宣言(2009)

◆第5回日本伝道会議 報告
開催第1報(10月11日号)
札幌宣言全文とオピニオン(10月11日号、上記各伝道会議宣言文参照)
子どもプロジェクト報告(10月11日号)
報告特集1 協力関係継続重視し次回へ(10月18日号)
報告特集2 シンポジウム アイヌ宣教ほか(10月18日号)
報告特集3 ディアスポラ宣教協力、地方伝道ほか(10月18日号)
神学校教育アンケート(10月18日号)
11日号オピニオンへの異論と応答(10月25日号)
子どもプロジェクト報告の後編(10月25日号)2

◆第5回日本伝道会議 事前報道
日本伝道会議1年前15プロジェクトで課題浮き彫り(08年9月28日号)
日本伝道会議登録開始(09年3月22日号)
伝道会議7年ごとに 第24回JEA総会(6月14日号)
2か月前 オピニオン岡山英雄氏(7月12日号)
日本伝道会議目前特集(8月30日号)

◆第5回日本伝道会議の論点 連載
世界経済危機に発信できる倫理
ディアスポラ宣教協力
共生
ファミリーミニストリー
宣教における女性の働き
地方伝道
信徒活動
日本文化と宣教
社会・平和
青年
子ども

◆2010~2013年の関連記事(PDF)
第25回JEA総会 JCE5後の計画を展望 10年6月20日号
宣教フォーラム名古屋 9月19日号
第26回JEA総会 「危機の時代の宣教協力」新た 11年7月3日号
宣教フォーラム青森 8月21日号
宣教フォーラム秋田 12月4日号
第27回JEA総会 次期伝道会議に向け宣教課題探る 12年7月1日号
宣教フォーラム仙台 12年11月11日号
第28回JEA総会 被災地支援を継続 福島で宣教フォーラム 13年6月23日号
宣教フォーラム福島 13年12月8日号

◆開催地神戸、全体の動き(ページリンク)
神戸・開催地説明会 2013年11月11日号
第2回神戸パートナー会議--宣教協力のインフラ形成へ 2014年7月28日
第6回日本伝道会議プレ集会 3つの世代層別セミナー報告 2015年3月23日
足腰の強い信仰生活養う契機に JCE6開催地委員会 クリスチャンライフセミナー好評 2015年6月20日
7月12日号別刷_日本伝道会議 2015年7月14日
8/30号紙面:神戸のキリスト教文化再発見 JCE6 1年前プレツアー開催 2015年8月21日
1月24日号紙面:JCE6分科会プレ集会 いのち・性の大切さ語る人育てる 2016年1月14日
コイノニアの“力(ダイナミズム)”を体験 JCE6開催地・神戸の「宣教インフラ」作り進む 2016年4月7日

◆日本福音同盟や関連団体との連携

6月21日号紙面:JCE6が目指すもの ”人中心”の伝道会議へ JEA総会内で「TM」を体験 2015年6月13日
8/2号紙面:関西宣教フォーラムin大阪2015 宣教のために教会協力考える 2015年8月2日
10/11紙面:関西宣教フォーラムin大阪2015 伝道会議前哨戦! 2015年10月3日
5月29日号紙面:伝道会議への期待高める 日本福音主義神学会西部部会 ライト博士の神学的提言検証 2016年5月21日
6月26日号紙面:JEA総会で日本伝道会議15のプロジェクトと開催地神戸の取り組み紹介 2016年6月7日

◆JCE6各プロジェクトについて
JCE6発:「在外日本語伝道従事者のつどい」開催 2015年4月17日
7月3日号紙面:この国の宣教協力を考える 第6回日本伝道会議 プロジェクトから① 2016年6月25日
7月10日号紙面:この国の宣教協力を考える 第6回日本伝道会議 プロジェクトから② 2016年7月3日
7月17日号紙面:聖書信仰、地域に開かれた教会、誠実さ、日本宣教170▼200第6回日本伝道会議 各プロジェクトから③ 2016年7月11日
7月24日号紙面:「ディアスポラ宣教協力」日本伝道会議に向けて ミラノ賛美教会牧師 内村伸之 保存版 世界宣教・国際協力 祈りと支援のガイド 2016年7月19日
7月31日号紙面:「教会開拓、教会増殖」、「痛みを担い合う教会」、神戸の開催地準備委員会から 第6回日本伝道会議 各プロジェクトから④ 2016年7月24日